金魚の鹿の子模様とは
池山五郎先生の浜松のご自宅にお伺いしていた時、よく鹿の子模様のおはなしをお伺いしました。
鹿の子模様を簡単に作られてしまう池山先生には驚かされました
なかなか狙ってできる模様ではないので、毎年見せていただく模様が楽しみでした
金魚を分けてもらってから何度も子供をとっているので、当時見せてもらったものからいうと違うものになってしまっています
ただ、少しだけ鹿の子のような模様になっています
金魚の世界は奥が深いです
大阪らんちゅうは金魚師のよって、あらゆる模様が作り出されています
この大阪らんちゅうも池山五郎氏が大阪の旧家の池に野生化した大阪らんちゅうを発見されたものと大和郡山の西川氏との大阪らんちゅうの合作の子孫になります
昔、金魚師が作り上げた大阪らんちゅうの模様の遺伝子がひょこっと出てくるのはなんとも神秘的なもです
私みたいな素人愛好家でもいろいろな模様が楽しめるのは昔の金魚師のレベルがとんでもなく高かったことがうかがえます
鹿の子模様
鹿の子(かのこ)と呼びます
鹿の子供のことで、俳句では夏の季語です
鹿の背には白い斑点があり、これを鹿の子斑(かのこまだら)と呼んでいます
金魚の世界でも鱗の真ん中に赤い模様が入るものを鹿の子模様と呼んでいます
松井圭一博士の金魚
近畿大学の松井博士の書かれた金魚という本をご存じでしょうか?
私の中では金魚本の中で大好きな本です
こちらに書かれている大阪らんちゅうの絵には鹿の子模様の大阪らんちゅうが描かれています
金魚問答や松井圭一博士の金魚の本のイメージが大阪らんちゅうだったのではないかなと思っています
一度絶滅してしまったので、どんな金魚だったのかが正確にはわかりませんが、大阪の旦那衆が家1軒の値段と同じだったと池山五郎先生はよくおしゃっていたので、相当に人々を魅了したのは間違いありません
遺伝子の力で当時の大阪らんちゅうに近いものが再現出来たらうれしいですね
金魚飼育にはいろいろ楽しみがあります
松井佳一博士の金魚に掲載されている
西川氏の大阪らんちゅうと大阪らんちゅうの絵